トリイミュージック
 
 音楽を習い始める時、重要なのが「その年齢にふさわしい体験をする」ということ。どの年齢にはどの体験がふさわしいか。具体的にはどういうことなのかをご説明いたします。
 
 
 

・2歳までは安定しない「聴覚の記憶」

 
 習い事をはじめるにあたって何歳でなければいけないということはありません。しかし一方である一定期間までにはじめたほうが身につきやすいことがあるのも事実です。
 
 例えば、鍵盤楽器は、楽譜を見てその情報を指先に伝えて音にして出すという一連の動作です。こういう”体で覚える類”のことは幼児期から小学校に入るまでが良いと考えられています。
 
 ですが少しでも早く始めた方が良いというのは少し違います。ある論文によりますと、2歳ごろに絶対音感の訓練を始めても定着しないという結果が出ています。逆に6歳を過ぎると少し遅いようです。
 
 下図は子供の発達特性をグラフにしたものです。聴覚は3歳くらいから急激に成長し6歳を過ぎると成長がなだらかになり、9歳~10歳に成長が止まってしまいます。
 
 

・習い事を始めるには「数えの6歳の6月6日から」

 
 昔から日本では、習い事は「6歳の6月6日から」と言われていますが、これは経験則から生まれたすごい知恵だと思います。昔の年齢の数え方は”数え年”なので、6歳とはちょうど今の4歳~5歳に当たります。
 
 この頃の脳は成長がある水準にまで達していながら、まだまだ柔軟なので訓練次第で大きく伸びると言われています。ですから技能を学び始めるには4歳~5歳が良いのです。
 
 それに対して2歳~3歳は、技能を学ぶというより、音楽への興味や関心を育て意欲を引き出すのに重点を置くべき時期だと思います。
 
 
 
 

・10歳くらいまで続けると一生音楽を楽しめる耳に育つ

 
 もっとも4歳~5歳であっても、「さぁ、もう一度弾きなさい!」という感じで単調な作業の繰り返しになってしまうと飽きてしまったり嫌いになったりすることもあります。
 
 脳科学では「楽しい体験をする方がより記憶されやすい」と言われています。また、小脳の聴覚に関する部分は9歳~10歳くらいで大人のレベルに達します。ですのでそこまで続けたことは一生涯続くと考えられています。
 
 
お子さまピアノレッスン
 

・まとめ

 
 2歳~3歳児には、技能習得は難しいけど、音楽そのものに興味や関心を持ち、意欲を引き出すリトミック系の音楽コースがピッタリです。

 4歳・5歳児は、耳の発達が著しいので鍵盤に触れながら、音感やリズム感など感覚的な成長をうながすカリキュラムが適していると思います。

 そして小学校高学年くらいまで続けていただくと、その力は一生ものとなります。「続けたい。」とか「もういいや」とご自分で判断できるようになるのも11歳前後の頃だそうです。
 
 音楽が一生楽しめるようになってほしい・・・そう願う保護者様は多いと思います。伸びる時に伸ばしてあげるとその夢がより叶いやすくなると思います。上記をご参考にお子さまにとってベストなタイミングを探してみてください。