今回は、これら6つの解説と、どうすれば絶対音感が育つためにご家庭で何ができるかをお伝えいたします。
ここで説明する「絶対音感」の定義は、ランダムに鳴らされた楽器の音を、基準音を頼らずに「ドレミ」で答えられる能力とします。
まずは、下の動画をご覧ください。聴いただけで「ドレミ」を当てられたのであれば、あなたは絶対音感保持者の可能性があります。
では仮に、これがわかったからと言って、いったいどんなメリットが有るのでしょう。
音感があれば必ず一人で練習できるということではありません。音を間違った際に気づきやすくなるので、横に指摘する人がいなくても大丈夫だという意味です。
「正しいのか間違っているのかわからない。」
そんな気持ちのまま練習するのは楽しくないでしょう。絶対音感があれば、音楽的自立も早く、自信を先に進みやすくなります。
絶対音感保持者には、幼少時に聞いた、テレビドラマやアニメのテーマ曲はもちろん、劇中の挿入歌やBGMまで克明に覚えている人もいます。CM曲にも敏感です。ハ長調、イ短調などどいう調性も原曲どおりに覚え、忘れません。
音楽を楽しむ上で、膨大な数の曲を知っていることは大きなアドバンテージになります。
絶対音感の一番の特長は、「聴いた曲が楽譜が無くても弾ける」ことです。
子供たちが弾きたい曲は、今も昔も流行歌ですが、その楽譜は発売まで数か月のタイムラグがあります。耳コピが出来ない子は楽譜の発売まで弾けませんが、絶対音感が有る人は、聴いた直後に鍵盤に向かって弾きだします。
たとえピアノを習っていても、即興的に伴奏をつけられる人は少ないので、この力は音楽シーンではかなり重宝されます。絶対音感がある人は、頭の中で適切な伴奏音が鳴っているのでそれをそのまま再現すればいいようです。
音感があると、学校の鍵盤ハーモニカやリコーダーが苦になりません。
学校で学ぶ程度の曲であれば、聴いてすぐに覚え、ドレミの鳴らし方さえ覚えれば、ピアノ以外の楽器でもすぐに音階が鳴らせるようになります。クラスメイトや先生からも頼りにされるシーンが自然と増えます。
バンドや吹奏楽で必要な、楽器の音を正しく合わせる作業「チューニング」。そのための「チューナー」という機械がありますが、あまりに音がかけ離れていると正常に動作しないことがあります。
絶対音感保持者は、チューナーが無くても概ね聞くだけで合わせられるので時間短縮できます。また演奏中に音の狂いに敏感で、音痴なバンドには決してなりません。
カラオケのkey調整にも便利な力です。
音楽を習うことで耳が良くなり、英語のリスニング力が上がるというのは、なんとなく想像できますね。でも実は、それだけではありません。
なんと、正確に発音する力、言葉を記憶する力、文法の判断力、文章の理解力においても、音楽経験が豊富な人はそうでない人に比べて優れているようです。
メルボルン大学のGary E. McPherson教授は、音楽経験の豊富な人に見られる高い言語能力として、こんな力を挙げています。
・目にした単語のリストや短い言葉を覚える
・例外的なスペルの単語を正しく発音する
・文法の正誤判断をする
・複雑で長い文章を理解し、記憶する
絶対音感を持つある学生が、英国に留学した際、TOIEC高得点の同級生より早くに、現地の学生とコミュニケーションがとれるようになったと喜んでいました。
英語の発音は日本語より音域帯が高いそうで、まず耳がそれに慣れないと聴き取りがうまく行かないのだとか。
「音楽をやっていて良かった。」と実感したそうです。
それでは、そんなメリットがある絶対音感はどうやれば身に付けられるのでしょう?その方法はまだ解明されていませんが、絶対音感が身につく子供には、いくつかの家庭内の共通点があります。次の3点です。
1)音楽をたくさん鳴らすこと。
生物の感覚組織は、刺激を与えたものが成長するという大原則があります。日ごろから音楽をたくさん聴いている子の方が耳の成長が著しいのも道理です。
ただし音楽は選んだ方が良いでしょう。親の好きな音楽も良いですが、童謡は子供のために作曲された歌で、わかりやすく優しい調性、子供にもイメージしやすい歌詞なのでおススメです。ディズニーやジブリ音楽も適しています。
聞かせるタイミングは色々ですが、就寝前に子守唄代わりに鳴らすと効果が出るケースがあります。読み聞かせと併用すればなお良いでしょう。
2)鍵盤楽器を用意すること。
音感教育には鍵盤楽器が最適です。その理由は、
1)誰が弾いても正確な音程で鳴ること。
2)ドレミを指さして教えられること。
3)広い音域。
この3つが揃っているからです。詳しくは、別ページに掲載していますので、こちらをご参照ください。
3)親子で音楽を楽しむこと。
幼少期の子供の承認欲求は、ほぼ親に向いているので、親が楽しそうにしている事や物に興味が向くのは自然です。
歌ったり楽器を弾いたりしていると、息があったり、相手の意図が汲めたり、笑顔が増えたりと楽しさがたくさん溢れます。その温かい体験こそが子供の成長には不可欠です。
ヤマハの3・4・5歳の親子同伴グループレッスンには、この3つがすべてそろっています。
著名な作曲家が、子供専用に作曲した音楽を、一流のオーケストラが演奏しているオリジナル音源を使ってレッスンが進められていきます。
鍵盤楽器は、子供がイメージしやすいようにリアルで迫力のある音色が奏でられるエレクトーンを使用します。
そしていつも親と一緒に音楽を楽しめる場所をご提供しています。
本来、絶対音感習得率は、世界で見ると人口の数パーセントだそうですが、こと日本に関しては20%とも30%とも言われています。
これはヤマハをはじめとして音感教育のカリキュラムが独特で、かつ広く受け入れられたからではないかと考えます。
なにより、音感をはじめとして、リズム感、合奏力、読譜力や即興力などが、仲間と一緒に楽しみながら学べる教室は、他に見当たりません。
今年も4月まで無料体験教室を実施中です。是非、お子様とご参加なさいませんか。
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いかがでしたか?絶対音感が身につくことで、お子さんの音楽の世界がこれだけ広がります。
自分で聴いたものが弾けるだけではありません。
多少音楽の心得がある方でも、メロディーしか弾けなかったり、一部の楽器しか演奏できなかったりする人が多いです。
そんな中、音感保持者は伴奏にまわったり、他の楽器を使ったりして、周りの人の役に立ち、喜ばれるシーンが増えるのです。
自分の音楽が人の役に立つ。これほど素晴らしいメリットが他にあるでしょうか。
是非お子さんの身につけたい能力ですね。
ただ、絶対音感には身につきやすい時期があり、9歳を超えると身につかないと言われています。
お子さんには楽しい音楽生活を過ごしていただきたいと思いますので、次の記事も合わせてお読みいただければ幸いです。
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