ショパンは、コンサートで３～４台のピアノを用意していた？！

ショパンは、コンサートで３～４台のピアノを用意していた？！

ショパンはコンサートで３～４台のピアノを弾き分けていたそうです。
どうしてそんな必要があったのでしょうか？

音楽はドレミで出来ていますが、ドレミにはそれぞれの相性があり、
２つの音を一緒に鳴らした時に、

うなりが聴こえる音が、綺麗じゃない音。一切うなりが鳴らず、どこまでも澄んだ音が綺麗とされています。

例えば同じ音どうし（ドとドとかソとソとか）はとても仲良しなのですが、隣の音（ドレとかミファとか）は、仲が悪く、一緒に鳴らすとあまりきれいな音がしません。

調律により、綺麗にできるハズですが、困ったことに、ドとソを綺麗にすると、そのソとレが汚くなるとか、ミをラを綺麗にすると、他の関係が崩れたりと、すべての調性を綺麗することは不可能だったので、
ショパンは、曲の調性ごとに調律したピアノを複数用意してコンサートに臨んだと言い伝えられています。

そんな不便な音律を解決すべく、全部の音を均等に狂わせて、どんな調性でも一台で演奏できるようにする調律法が編み出されました。それが有名な「平均律」です。

現代の音楽の大半は、この平均律を元に曲が作られ演奏されています。
ピアノはその代表的な楽器です。

ただ、ショパンもそれ以前の作曲家も平均律で作曲していませんので、当時の響きは現代のそれとはかなり違うのではないかと思われます。

もしショパンが平均律で調律された現代のピアノで自分の作曲した曲を聴いたら、どんな印象を受けるのでしょうか？
ロマンがありますね。

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